軽石を落葉から抽出した褐色の液体に浸してみたの記事で、
軽石(産地不明)を
落葉広葉樹の落葉から抽出した液体に浸してみたところ、
黒い鉱物がポロポロと落ちるようになり、
軽石表面に大きめの穴がたくさん空いたという内容を記載した。
これが落葉からの抽出液との反応に因るものなのか?は不明だけれども、とりあえず話を進めることにする。
落葉から抽出した褐色の液体はタンニンであることが多く、pHは酸性となる。
今回得られた液体が酸性だと仮定して、
軽石は酸に反応するか?ということを考えていきたい。
軽石は全体的に白色なので、造岩鉱物の内、無色鉱物が主の石であることがわかる。
(株式会社誠文堂新光社 日本の石ころ標本箱 201ページの図を参考にして作成)
無色鉱物には石英、長石と白雲母があるが、その内、石英と長石は酸に反応しないとされる。
であれば、今回は落葉抽出液と反応したのは白雲母になるのか?
ただ、白雲母の生成過程を考えると、軽石に含まれている可能性は低い。
今回ポロポロと落ちた鉱物が黒っぽかったので、
所々に見られる黒い柱のような造岩鉱物について見ていくことにする。
自信は無いが、この鉱物は角閃石か磁鉄鉱だと予想している。
※どちらも有色鉱物
どちらの鉱物も酸に反応するので、有色鉱物が落葉抽出液と反応して、鉱物表面が溶けて小さくなったことで、軽石から外れていったのだろうか?
軽石表面に穴が空くことで、軽石内部に水が入り込むようになり、水に接する表面積が増え、水に因る風化作用が進む。
酸によって軽石の風化が進むのは正しそうだ。